部門別のインフラ整備の状況は、以下のとおり。

部門別のインフラ整備の状況は、以下のとおり。

1)航空輸送

全国に航路が張り巡らされており、国内各地に直接アクセスできる。首都ルアンダのクアトロ・デ・フェベレイロ国際空港からは海外への直行便もある。国営航空会社TAAGは、アフリカ、欧州向けの路線を運航している。このほか、ポルトガル航空(TAP)や南アフリカ航空(SAA)が乗り入れている。米国との間にも定期チャーター便1便が航路を結ぶ。民間のチャーター便や貸切りヘリコプターなどの会社も参入している。

2)道路

道路網は延べ5万1,429キロで、このうち10.4%が舗装されている27。道路復旧事業では、主要都市中心部を結ぶ道路とルアンダ周辺の道路に重点が置かれている。幹線道路は首都ルアンダと内陸部を東西に結んでいる。幹線道路を結ぶ支線もあり、ナミビアへの輸送が可能である。

3)鉄道

アンゴラには3本の鉄道幹線がある。これらの鉄道は国内の各州間を結ぶほか、アンゴラと近隣諸国であるナミビア、コンゴ(旧ザイール)、ザンビア間を結んでいた。内戦中に破壊され、運行が停止されていたこれらの鉄道について、現在、修復工事が進められている。中国とインドの支援により、改修済みまたは改修中の鉄道は、以下のとおり。

・ルアンダ鉄道:ルアンダとマランジェを結ぶ424キロ。2010年12月に復旧工事が完了し、運行を再開した。鉄道復旧により内陸の物流が改善され、物資不足の解消につながると期待される。

・ベンゲラ鉄道:ロビト港から東部国境のルアウ、さらにはコンゴ(旧ザイール)南東部およびザンビアの鉱山までを結ぶ1,344キロ。2011年8月にはロビト港からウアンボ市を結ぶ約340キロが開通した。ベンゲラ鉄道は最大で年間に旅客400万人、貨物約2,000万トンの輸送能力を持つ。

・モサメデス鉄道:ナミベ港と内陸部のメノンゲを結ぶ907キロ。2011年12月にルバンゴ・メノンゲ間の約700キロの復旧が完了した。カシンガ州の鉱山からの鉄鉱石およびマンガンの輸送手段として重要な役割を果たす。

4)海運

アンゴラの主要な港には、首都のルアンダ港、ロビト港、ナミベ港、カビンダ港の4港がある。全体の貨物取扱量の約7割はルアンダ港に集中しており、ロビト港が約2割を取り扱う。ルアンダ港では復興事業に伴い急増する貨物が取扱い能力を大幅に超過し、慢性的な混雑が生じている。ルアンダ港はマースクなどの民間オペレーターが20年間のコンセッション契約を締結し、民営化に向けた取り組みが進められている。アンゴラ港湾局は2010年に、ルワンダ港の改修に3億5,000万ドルを投資したと発表し、ターミナル拡張工事などが完了すれば、貨物取扱能力の向上と運営の効率化が図られ混雑の解消につながるとしている。ナミベ港については、日本政府が緊急港湾改修計画として無償資金協力(18億円)を実施し、2010年に同港の改修工事を完了した。同計画では、岩壁(240メートル)、コンテナヤード、港内道路の補修、給水施設と照明灯2基の設置、リーチスタッカー、ラフテレーンクレーン、フォークリフト各1台が供与された。